フレキソ印刷機のメリット
環境問題に配慮した印刷方法と言われている、フレキソ印刷機には、次のようなメリットがあります。
VOC排出量の削減
従来のグラビアの印刷機では水性インキへの対応が困難だったのですが、フレキソ印刷機を導入することで水性インキに対応でき、VOC(揮発性有機化合物)の排出量の削減が可能となりました。
そして樹脂板を使うことから、地域環境の汚染も防ぐことができるようになりました。
コストの削減
フレキソ印刷機で使われるFA-Lineが樹脂版であることから、製版材料費が従来に比べて安くなるだけでなく、他の印刷方式と比較してインキの使用量が減少するため、コストの削減につながります。
後工程で発生する、ラミネートや箔押し印刷に関しても、1回の印刷工程に含められるため、2種類以上の印刷工程を1回で行うことが可能なことから、コストが抑えられるようになるかもしれません。
ムダが少ない印刷
従来と比較して印刷初動時間や版換え時間などが短縮されたり、自動見当合わせ装置を使用することで、見当合わせの制度がアップするため、ムダが少ない印刷ができるようになりました。
そして布やアルミ箔、凹凸のあるフィルムや紙への印刷も、可能となったのです。
フレキソ印刷とは?
- フレキシブル(柔軟)なゴム版と樹脂を使います。
- 軽い印圧の凸版印刷
- インキ転移には彫刻ロールを使用
- 水性インキとUVインキの使用
- 輪転印刷方式のため、後加工装置がつけられる
- 製袋や製函のラインにもつなげられるため、一貫生産ラインにできる
- ベタ印刷に優れている
- 網点印刷のクォリティが上がったため、ラベルや軟包装の印刷にも活用