オフセット印刷とは
印刷方式は大きく分けると、凸版、凹版、平版、孔版の4つに分類されます。オフセット印刷とは平版印刷の一種で、チラシや雑誌、カタログ等商業印刷物の印刷方法として広く普及している印刷方法です。
現在の印刷方式の主流として用いられており、世界中で供給される商業印刷機の多くをオフセット機が占めています。オフセット印刷はインキのついた版で直接紙に印刷を行うのではなく、一旦ブランケットと呼ばれるゴムでできた素材に絵柄を原紙にインキを移すことによって印刷する方式なので、「オフセット印刷」と呼ばれるようになりました。
ここでは、オフセット印刷の利点・デメリットを挙げさせていただきます。
オフセット印刷の利点
オフセット印刷は、多色刷りに適しており、特に写真やイラスト、またグラデーションのあるものを印刷することを得意としています。細かい線やトーンなどを多用する絵柄であれば、近年増加しているオンデマンド印刷との違いが際立つことでしょう。
また、オフセット印刷は判と紙が直接触れないため、判を傷めずに大量に印刷が可能となっています。
300部以上などまとまった部数を発行する団体様や作家さんであれば、オンデマンド印刷よりもコストパフォーマンスに優れていることは間違いありません。
オフセット印刷のデメリット
オフセット印刷は、ブランケットを介して印刷をするためにインキの濃度が薄くなる傾向があります。そのため他の印刷方式に比べ、色の彩度や耐摩擦性が劣ってしまう場合があります。
また、版制作やインク乾燥に時間を要するため、オンデマンド印刷のような即日仕上げができないことも注意しなければなりません。